【Windows】AWSでPalworld / パルワールドのマルチプレイ用の専用サーバーを構築してみた!【SteamCMD】
はじめに
こんにちは、AWS事業本部コンサルティング部の酒井です。
今話題のPalworld / パルワールドはやっていますでしょうか?
今回はマルチプレイ用の専用サーバーをAWS上に構築してみたいと思います。
コスト面を考慮するとレンタルサーバーを利用した方が安くなるケースが大半ですので、必ずしもAWS上に構築する必要はありません。
構築してみる
今回はAWSリソースの作成については、大幅に割愛しています。
1.リソースの作成
まず始めにAWS上にリソースを作成します。
以下に記載している他にVPCやInternetGateway等も必要なので、適宜用意して下さい。
EC2
OS | インスタンスタイプ |
---|---|
WindowsServer2022 | m5.2xlarge |
セキュリティグループ(インバウンドルール)
ポート範囲 | プロトコル | ソース | 説明 |
---|---|---|---|
8211 | UDP | xx.xx.xx.xx/32 | 自身のグローバルIP (公開サーバーならAnyで可) |
3389 | TCP | xx.xx.xx.xx/32 | 自身のグローバルIP |
2.DirectX End-User Runtimesのインストール
作成したEC2にローカルPCからRDPします。
デスクトップに新規フォルダを作成し、任意の名前をつけます。(今回はDirectX_tmp
としています。)
DirectX End-User Runtimes (June 2010)をダウンロードしたら、directx_Jun2010_redist.exe
を起動して先ほど作成したフォルダに展開します。
展開が終わったら、DXSETUP.exe
を起動してインストールを行います。
3.Visual C++ Redistributable 2015-2022のインストール
Visual C++ Redistributable 2015-2022をダウンロードしたら、VC_redist.x64.exe
を起動してインストールを行います。
4.SteamCMDのインストール
Windows 用 SteamCMD をダウンロードします。
Cドライブ直下にsteamcmd
フォルダを作成して、ダウンロードしたZipファイルを作成したフォルダ内に展開します。
コマンドプロンプトを起動してsteamcmd
フォルダに移動します。
cd C:\steamcmd
続いて下記コマンドを実行して専用サーバーをダウンロードします。
steamcmd +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit
ダウンロードが完了したら、ダウンロード先のディレクトリへ移動します。
cd .\steamapps\common\PalServer
サーバーを起動するには PalServer.exe ファイルを起動します。
PalServer.exe
5.Windowsファイアーウォールの設定
ファイアウォール設定画面を起動し、受信の規則
をクリック後に新しい規則
をクリックします。
ポート
を選択し、次へ。
UDP
、特定のローカルポート
を選択し、8211
と入力して次へ。
そのほかの設定は特に変えず、任意の名前をつけて設定完了となります。
6.接続確認
最後に実際にゲーム内から接続をして動作確認をします。
マルチプレイに参加する(専用サーバー)
から EC2のパブリックIPアドレス:8211
を入力して接続します。
キャラクリ画面へ進み、実際にゲームを開始できれば完了です。
おわりに
今回はPalworld / パルワールドマルチプレイ用の専用サーバーをAWS上で構築してみました。
初めてゲームサーバーを構築しましたが、意外と簡単に導入できて楽しめました。
将来的にModなどの登場でサーバー構築の幅が広がると思いますので、このまま人気が続いてくれると嬉しいですね。
あわよくばストリーマーイベント等で色んな配信・動画コンテンツが充実してくれることにも期待しています。